2026/02/13 20:15
約75kg…。
弦9本がこの楽器にかける計算上のテンションです。
これに負けない、狂わない、捻れない、強靭なネックが必要なわけです。
偏った考え方で反感をかうかもですが、
ネックの強度や弦振動のバランスのほうが、トーンよりも大切かな…とまで考えるようになりました。
音質は他の部位でも操作できるかなって感覚です。
毎週のようにスタジオやライブハウスで演奏していた経験から
安定した楽器と出会い、
ストレス無く表現に没頭できる相方が必要だと思うに至り、そう考えるようになりました!

見えないところも紹介しておきます。
ネックに埋まっているトラスロッドとカーボンファイバーです。
ロッドは順反り・逆反り、両方に効くタイプを採用しています。
その両脇には、カーボンファイバーの角材を挿入してあります。
これにより、ハイポジションまでグリップを薄くしても
弦のテンションに負けないネックに仕上げてあります!
これは近年の多弦楽器には欠かせない構造ですが、音質にも影響があります。
コンプレッション感を持った、モダンなピアノやハープのような濁りのない鳴りに傾くことになります。
もしもビンテージ感やシズル感、オープンなエレキギターらしい鳴りを求めるなら
この構造は避けることも検討しなければなりません。

ブリッジにはABM社製のシングルブリッジを採用しました。
ベルブラスの塊から削り出したこのパーツは、
ヘビーボトムゲージの振動もしっかり循環させることができます!
さらにチューニングの安定性・弦交換のしやすさも抜群です!
オクターブチューニング後を考慮し
サドルからボールエンドまでの弦長・角度が均一になるよう、設置位置をオフセットしてあります。

ポジションマークは蓄光素材を使用しました!
ライブ中の暗転にも慌てることなく、表現に集中できると思います。
エレキギターの音質を構成する要素の中で、PUの占める割合は大きく
改造といえば、まずPUの変更を考える方も多いと思います。
もし何度かPUを交換しても不満が残るようであれば、
ギターの構造自体に問題があるんだと思います。
そもそもPUは、弦の振動を利用して発電するパーツです。
その楽器が生み出せない振動は拾えないし、増幅もできないのです!
何らかの形で構造そのものを見直し、弦振動を改善する必要があります。
材質や構造が何よりも大切な理由です。
基本である生鳴りを調整した上で、PUは選びたいものです。

さて、本作初挑戦の一つ
LACE社PUのAluma DeathBar 5.0 (for 10 Strings)の紹介です!
ノイズは非常に少なく艶のあるサウンド、濁りのないレンジの広い音が印象的です!
ハイパワーPUで感じるコンプ感が無く、ハイゲインで破綻することもありませんでした。
コイルタップは通常のハム→シングルとは別物、音量感はそのままで繊細さが増す感じです。
9弦ギターにもかかわらず、10弦用のPUを選んだのは
マルチスケールのハーモニクスポイントに従って、PUも傾ける必要があったからです!