2024/09/21 20:15
この子はベース弦を3本とギター弦を4本張り、
出力もベースアンプとギターアンプの2系統に分けるハイブリッド仕様です。
なにせ未知の世界…。
試作機の為コストはかけれず、材料はお値打ち仕様です。
27”~25”のマルチスケールで、
コントロールにPU毎のボリュームとジャックセレクターを配置しました。
現状のゲージとチューニングは、7弦から…
.100/.080/.065/.026W/.016/.013/.010
E/A/D/D/G/B/E
…ですが、改善の余地はあると感じています。
弦間はギター仕様の為、ギター用のブリッジでしか対応できません。
しかしギター用ブリッジでは、ベース弦を張ることができません。
ベース弦はボールエンド周りのサイズが大き過ぎ、ギター用ブリッジではフィットしない為です。
打開策として、構造が脆弱ながらも使い方に柔軟性のあるこのブリッジを使うことにしました。
弦については、ギター用バラ弦は.090まで入手できます。
5弦・6弦はギター用を使い、7弦のみベース弦を使用することにしました。
そしてボールエンドをヘッドピース側に配置し、
ブリッジ側で弦の先端にあるテーパード部分をロックする作戦です。
弦高調整、オクターブ調整の方法も動画で紹介しています。
この辺りが気になるところで、弦のテンションに負けないように強めのロックが必要です。
実はこのブリッジ、以前にも試作で使ったことがあります。
半年程したらチューニングノブのトルクが猛烈に硬くなり、
マイナスドライバーでチューニングする羽目に…。
その頃からすると改善の跡が見られるものの不安は残ります。
あくまでも個人的な感想ですが、販売用の楽器にこのブリッジを使う気にはなれません。
しかしハイブリッドギターをヘッドレス仕様で作る際、他の手段が思いつかないのも事実です。
通常のヘッドあり仕様にするにしても、無改造でハイブリッドギターに搭載でき
尚且つ良質なブリッジはまだ見当たりません。
『さて、どうしたものか?』
…っていうのが今回のさえない結論ですが、
〝考えるのを止めなければ、いつか答えが出る〟のが持論です!
弦張り作業風景の垂れ流し動画を載せておきます。
(分かりづらい動画で申し訳ないです😭)
4分50秒ぐらいから、オクターブピッチ調整と弦高調整の構造も紹介しています。
ダラダラと長ったらしい動画です、興味のある方のみ辛抱強くご覧ください!
↓ハイブリッドギターを製品化する為の対案としては、こんな感じになるって画像です。
ABM社製のヘッドレス・シングル・ブリッジを使うことになりますが、7弦のみベース用を配置します。
想うところは多々ありますが、これが現状では最善の落としどころかなと…。