2024/07/01 21:15
通常の一体型ブリッジがボディー全体を鳴らすのに比べ、
シングルブリッジは音程ごとに別の部位を鳴らしているイメージがあります。
それを逆に利用して、必要以上に大きなコントロールキャビティーを掘り
高域はアコースティックに甘く、まろやかに鳴るよう狙っています。
本作で採用したヒップショット製のシングルブリッジは、
弦交換、弦高設定、オクターブチューニングのしやすさが抜群で
ギタリストの皆さんに馴染みのある構造です!
ブリッジサドルからボールエンドまでの距離と角度はとても大切で、
ブリッジサドル上での弦の折れ角が急激な設計だと
低音弦はパスラインを曲がりきれず、大きく湾曲してしまいます。
その結果、ピッチが不安定だったり
音抜けが悪くなったりと、出音に問題が生じます。
逆に角度が浅すぎると、指板方向へのテンションが足りず
弦落ち等の問題につながります。
これらを解決するため、6~7弦のブリッジは意図的に位置をずらしてあります。
オクターブチューニング後のサドルの位置に合わせて、
ブリッジそのものをオフセットしました!
本作の〝弦間〟も弦の太さは含んでおらず、純粋に弦と弦の間の幅を指します。
これにより 低音弦に向かうにつれ、弦間が狭くなっていくこともありません!