2024/06/30 21:15

他のモデルでは塗装や接着に天然素材を使っています。

弦振動をロスなく伝達する為です。


本作では強度と共に手軽に扱えるという安心感を求め、全く反対のアプローチで加工に臨んでいます。




最初に取り組んだのはオイルフィニッシュの下地として、エポキシレジンを使う為のテストでした。

フレットレスベースの指板面をコーティングする為によく使いますが、オイルとの喰い付きが懸念されました。


結果、密着に問題はなく、しかもオイルより薄く強い塗膜が作れます。

さすがに光沢はオイルよりも劣り、中間研磨を経て上塗りとしてオイルを塗り重ねることにしました。


硬い塗膜は楽器の振動を潰してしまいがちですが、薄膜であれば問題ないと踏んでいます。


 


今までの作品では接着も天然素材にこだわって、液体ニカワを使用してきました。

ヘイロー7に限ってはギター製作家が一般的に使う、タイトボンドを使用することにしました。