2024/05/06 00:45

ギターの8弦ともなると、ベースの2弦程の太さ…。
PUやエフェクターに頼らず、気持ちよく鳴らすのは一苦労です。
8弦全体でバランスの良い、使える楽器にするには
細かいアイデアを積み重ねることになるわけです!


ブリッジサドルからボールエンドまで、
0フレットからヘッドピースまで、
ここの距離と角度はとても大切!

 

0フレットやブリッジサドルで、弦の折れ角が急激な設計だと
特に巻き弦はパスラインを曲がりきれず、大きく湾曲してしまいます。
その結果、ピッキング直後のピッチが不安定だったり
音抜けが悪くなったり…、出音に問題が発生します。

逆に角度が浅すぎると、指板方向へのテンションが足りず
弦落ち等の問題につながります。


パーツの構造上、限界はあるものの
省スペースで上手く弦のストレスを逃したいわけです。

シングルブリッジの場合は、一つづつずらして配置できますが
一体型ブリッジに場合、全体をボディーエンド側にずらし対応することになります。

その為、ピッチ調整後のサドルは指板エンド側ギリギリに配置され
結果、ボールエンドに向けた折れ角を浅い角度に設定できます!


ヘッドピース部は特殊な構造です。
0フレットから急角度で、ヘッドピースに直行するのではなく
なだらかなカーブを描くパスラインとなるように工夫されています!


こうした工夫は、通常の8弦ギターや6弦ベースにも応用が効き、
ストロボシリーズ等のラインナップでも採用されています!