2024/05/06 00:15

あのCMのあの大木がこの子のボディーバック材〝モンキーポッド〟です。

 

楽器としてはあまり見かけないこの木材、
良い材だと思います!

軸のある枯れたトーン。
柔らかさには欠けるかもしれませんが、
その分、モヤッとする成分がなく音抜けも良好!
フェンダースタイルの楽器にもっと取り入れられても良いはず…と感じています。

そんなモンキーポッドをホローボディーに、
指板からブリッジまでを除き、ゴッソリと削り取りました。
アンプを通しては勿論、生音でも楽しめるギターです!


指板材はインディアンローズウッド。
他の指板材よりも音の重心が下がり落ち着きがあるのが魅力です。
指板表面にRはついておらず、
クラッシックギターを彷彿とさせる完全な平面。


ボディートップはアーチ加工を施されたハードメイプル。
ホロー部分は裏側からもアーチ状に加工されています。

これはホロー空間の大きさを稼ぐ狙いと、
トップ材をより振動しやすくする為です。

弦の振動が複雑に混ざり合い、豊かなトーンとなり
楽器の中から飛び出します!


また、見る角度によって変化を見せる
木目の美しさを愛でていただきたく、
オイルフィニッシュにて仕上げてあります!


トラスロッドは装備していません。
指板の下にカーボンファイバー製の角棒を仕込み、強度を確保しています。

こうした構造を可能にしたのは、
楽器が完成した後の、木材の狂いにくさにあります。

量産工場では1週間で完成させてしまう木工作業を、
工程毎に放置期間を設け、
木材の狂いを出し切ってから次の工程に進めています。

こうして季節に変わり目や、
低気圧の動きにも影響を受けない楽器は出来上がります!