2023/06/02 20:30

ギターの構造・製作工程を刷新し続けたいと思い、日々知恵を絞っています。
ヘッドレスを採用したデザイン、ネックとボディーの接合形状と接着の方法、
塗膜を確保する為のオイルフィニッシュの確立、パーツ類や配線材の選定と配置…等々。
振動ロス、信号ロスを限界まで減らすよう設計されています。


ネック材はブリッジの下まで伸びています。
ジョイント方法はスルーネックではなく、セットネックです。

接着には液体ニカワを使用。
化学反応による硬化・接着ではなく、木材に浸透して繊維と繊維を繋ぎ止めます。


本作はマルチスケールではなく、通常の6弦ショートスケールを採用しました。
にもかかわらずブリッジをずらして配置したのは、
オクターブチューニング後のサドルからボールエンドまでの弦長と角度を揃える為です。

この部分、急な角度で弦が折れ曲がると
ピッチ感や音抜け等、低音弦ならではの問題を引き起こします。


ナットからヘッドピースまでの弦長や角度も揃っています。
ナット溝は弦が緩やかなカーブを描いてヘッドピースに向かうよう溝切りしてあります。