2023/03/30 20:00

ギターの8弦ともなると、ベースの2弦程の太さ…。

PUやエフェクターに頼らず、気持ちよく鳴らすのは一苦労です!

8弦全体でバランスの良い、使える楽器にするには

細かいアイデアを積み重ねることになるわけです!



ブリッジサドルからボールエンドまで、

0フレットからヘッドピースまで、

ここの距離と角度はとても大切!


0フレットやブリッジサドルで、弦の折れ角が急激な設計だと

特に巻き弦はパスラインを曲がりきれず、大きく湾曲してしまいます。

その結果、ピッキング直後のピッチが不安定だったり

音抜けが悪くなったり…、出音に問題が発生します。


逆に角度が浅すぎると、指板方向へのテンションが足りず

弦落ち等の問題につながります。



パーツの構造上、限界はあるものの

省スペースで上手く弦のストレスを逃したいわけです。


シングルブリッジの場合は、一つづつずらして配置できますが

一体型ブリッジに場合、全体をボディーエンド側にずらし対応することになります。


その為、ピッチ調整後のサドルは指板エンド側ギリギリに配置され

結果、ボールエンドに向けた折れ角を浅い角度に設定できます!

 

ヘッド部分では特殊なナットを設計しました。

0フレットから急角度で、ヘッドピースに直行するのではなく

なだらかなカーブを描くパスラインとなるように工夫されています!



こうした工夫は、通常の8弦ギターや6弦ベースにも応用が効き、

ストロボシリーズ等のラインナップでも採用されている!