2023/03/29 23:00

🎵この木、何の木、気になる木~』

あのCMのあの大木がこの子のボディーバック材〝モンキーポッド〟です。


楽器としてはあまり見かけないこの木材、

良い材だと思います!


軸のある枯れたトーン。

柔らかさには欠けるかもしれませんが、

その分、モヤッとする成分がなく音抜けも良好!

フェンダースタイルの楽器にもっと取り入れられても良いはず…と感じています。


そんなモンキーポッドをホローボディーに、

指板からブリッジまでを除き、ゴッソリと削り取りました!

アンプを通しては勿論、生音でも楽しめるギターになりました!



指板材はインディアンローズウッド。

他の指板材よりも音の重心が下がり落ち着きがあるのが魅力です!

指板表面にRはついておらず、

クラッシックギターを彷彿とさせる完全な平面。


ボディートップはアーチ加工を施されたハードメイプル。

ホロー部分は裏側からもアーチ状に加工されています。


これはホロー空間の大きさを稼ぐ狙いと、

トップ材をより振動しやすくする為です。


弦の振動が複雑に混ざり合い、豊かなトーンとなり

楽器の中から飛び出してきます!



また、見る角度によって変化を見せる

木目の美しさを愛でていただきたく、

オイルフィニッシュにて仕上げてあります!


トラスロッドは装備していません。

指板の下にカーボンファイバー製の角棒を仕込み、強度を確保しています。


こうした構造を可能にしたのは、

楽器が完成した後の、木材の狂いにくさにあります。


量産工場では1週間で完成させてしまう木工作業を、

工程毎に放置期間を設け、

木材の狂いを出し切ってから次の工程に進めています。


こうして季節に変わり目や、

低気圧の動きにも影響を受けない楽器は出来上がります!