2022/12/30 21:30

バイオリン製作に興味を持ち、自分の加工手順に取り入れています。


接着には液体ニカワを使っています。
液体ニカワは湯煎の必要がなく接着力も強固だ!

動物性タンパク質が原料で、硬化にかかる時間が長い。
逆に考えれば作業を急ぐ必要がなく、重宝している!

接着面の両面に浸透して木目どうしを繋ぐので、接着剤の厚みがなく振動ロスも少ない訳だ。


塗装はオイルを使用しています。
塗装ブースを持たない僕の作業環境では、オイルフィニッシュが有利だ。

しかし弦振動を守る為の塗装とは、木材内部に浸透するより
楽器の表面に薄い 〝塗膜〟 として存在するべきだと考えている!

あくまで僕の主観なのだが、
一般のオイルフィニッシュ製品は、音が散って聞こえるのが気になる。
一方、薄い塗膜を持つモノは トーンに落ち着きがとツヤあるように聞こえる。

テストを重ね、辿り着いたオイルは
有害物質を含まず、天然植物油が原料。

化学物質やシンナーを含まず、
バイオリンニスのように何十回も塗り重ねることにより、
薄いながらも塗膜を作ることができる!

また、オープンポア式といって
太い導管を埋める為の砥の粉は使用していない。