2022/09/29 23:15
接着や塗装はバイオリン製作を参考にすると勉強になる。
テストを重ね、僕の作業環境で扱える最善な方法を探し出した!
接着には液体ニカワを使っている。
湯煎の必要がなく接着力も強固だからだ!
動物性タンパク質が原料で、硬化にかかる時間が長い。
量産には向かないが、逆に考えれば作業を急ぐ必要がなく重宝している!
接着面の両面に浸透して木目どうしを繋ぐので、接着剤の厚みがなく振動ロスも少ない訳だ。
…雨に濡れた野良犬のような匂いが欠点だが。
塗装ブースを持たない僕の作業環境では、
仕上げ方法はオイルフィニッシュ一択。
しかし弦振動を守る為の塗装とは、木材内部に浸透するより
楽器の表面に薄い ”塗膜” として存在するべきだと考えている。
あくまで僕の主観なのだが、
一般のオイルフィニッシュ製品は、音が散って聞こえるのが気になる。
言葉は悪いが、声はデカイがアホな感じに聞こえるのだ。
一方、薄い塗膜を持つモノは 落ち着きがあるように聞こえる。
あくまで僕の主観です。
辿り着いたオイルは有害物質を含まず、天然植物油が原料。
化学物質やシンナーを含まず
バイオリンニスのように何十回も塗り重ねることにより、
薄いながらも塗膜を作ることができる。
また、オープンポア式といって
太い導管を埋める為の砥の粉も使用していない。