2022/06/10 00:00


フレット擦り合わせの際

ハイフレットに向けてフレット高が微妙~に低くなっていく。

振動した弦がフレットに当たらない為の工夫で、

これをPC制御でやってくれるのがPlek

バズらないから元気よく楽器が鳴ってくれる!



バイオリン業界では昔からやってると知り、

以来この方式で加工している!




フレットの材質も気を遣うところです。



最近、ステンレス製のフレットを扱う機会が何度かあり、

演奏してみた個人的な感想は、

左手に伝わってくる違和感が半端ないが

アンプからの出音は

以前から使っているニッケルシルバー製に比べ

そこまで差はないように思う。



それでもニッケルシルバーより耐久性が抜群なら

ステンレスに軍配が上がるようにも思える。



理論的に考えると

弦振動をロス無くボディに伝えていくには

フレットは弦より柔らかいか軽い物で

ネック材より硬いか重い物が良いと思う。



そこで今回はクライオ処理済みの

ニッケルシルバーを使ってみた!



クライオ処理とは金属生成技術の一つで

冷却処理のことを指すらしく、

金属の硬質化や均一化を実現したものらしい。



実際、数週間弾き倒してみて

フレットの押弦傷を調べると

通常のニッケルシルバーよりも強くなっているようで、

なにより弾き心地がいつもどおりで助かる!



長期的にみると

コスパの問題もあり悩ましいところ!




最後に弦のはなし。



僕が推奨するゲージは

125/105/085/065/045



ブリッジに乗る部分がテーパード加工された製品があります。

弦振動をボディーに伝えやすくする為の工夫ですが、

僕はあまりお勧めしてません。



振動を木材にもっていかれ過ぎて

音がアンプから出てこないイメージを持ってます。



5弦を125にしたいのは

135130よりテンションを稼げて

音程感・音量が強くなると思うから。




ところで弦交換は

1度に5本とも取り外してしまわず、

1本づつ

古いの外す→新しいの張る→チューニング

を繰り返しています。

ネックに負担をかけたくないもんで!



年に12回、

指板を保湿したい時は全部外すけど





あと、

0フレとブリッジコマの辺りで弦が弧を描くので、

指で押さえつけて角度をつけることにしています!